UREKA (2001)


CAST

役所広司、宮崎あおい、宮崎 将、斉藤陽一郎、国生さゆり、光石 研、利重 剛、松重 豊、真行寺君枝、尾野真千子、塩見三省、でんでん 他

  

STAFF

監督/脚本:青山真治   助監督:七字幸久

プロデューサー:仙頭武則

  

STORY

北九州の地方都市、バスの運転手・沢井(役所広司)は偶然バスジャックに会い、危うく命を落としかける。沢井の他に生き残ったのは中学生の兄・直樹(宮崎 将)と小学生の妹・梢(宮崎あおい)のふたりだけだった。
事件によって大きなダメージを受けた3人。しかし、彼らの心にそれ以上に深い傷を負わせたのは、マスコミや周囲の好奇に満ちた視線だった。沢井は家族を捨て消息を絶ち、兄妹は自分たちの殻に閉じこもることで自らを守ろうとした。
それから2年が過ぎ、事件の影響から兄妹の家庭は崩壊、直樹と梢は二人きりで生活していた。ちょうどその頃、沢井が街に戻ったのと時を同じくして、周辺で連続殺人事件が発生。沢井は周囲から疑いの目を向けられる。癒えない傷に苦しむ沢井。やがて沢井は兄妹が二人で生活しているのを知ると、彼らの家を訪ね共に暮らし始める。そこに兄妹の様子を見にきた、従兄の秋彦
(斉藤陽一郎)が加わり、奇妙な4人の生活が始まる。
依然として沢井の殺人の疑念が消えない中、彼と関係を持った女性がその翌朝、死体で発見されたことで、いよいよ警察の追及は本格化していく。アリバイが立証され釈放された沢井は、兄妹と街を出るためにバスを手に入れ、警察の牽制も黙殺し、秋彦も含めた4人で街を発つのだが・・・

  

IMPRESSIONS

宮崎あおいちゃんを映画で観たのはこれが最初です。カンヌ国際映画祭で賞を取った作品だと聞いて興味津々だったのですが、何と言っても3時間37分という時間の長さに、躊躇してしまってなかなかレンタルに踏み切れませんでした。でも思い切って観て良かった!と思わせる程、役所さんを始め、メインの4人がいいです。コレといって大きな山場とか派手な展開もないのですが、淡々と流れる時間の中に、それぞれの人物がよく描かれていて、特に4人で暮らし始めてからの微妙な間が、結構面白かったです。そんな中でも将くん独特の暗くて静かな表情は、事件の傷跡を伺わせて怖かったです。逆に斉藤陽一郎さんの存在は、唯一「普通の人」ということもあって、ホッとさせられました。途中起きる事件によって意外な展開になるのですが、ラストのあおいちゃんの表情の変化は見事です。これが無かったらやりきれなさだけが残って後味が悪くなってしまったかもしれませんね。

  

MARKING

★★★★

 

 

 


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