はつ恋 (2001)

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■ＣＡＳＴ

田中麗奈、原田美枝子、真田広之、平田 満、佐藤 允、仁科克基 他

  

■ＳＴＡＦＦ

監督：篠原哲雄　　　脚本：長澤雅彦

音楽監督：久石 譲

  

■ＳＴＯＲＹ

会田聡夏（田中麗奈）・１７才の春休み。
それまで当たり前のように過ごしてきた毎日は、母・志津枝（原田美枝子）の突然の入院で大きく変わり始める。

父・泰仁（平田 満）との、妙にギクシャクしたはじめての２人暮らし。
いなくなってはじめてわかった母の存在の大きさに、聡夏は動揺を隠せない。
検査の結果が思わしくないとわかった次の日、聡夏は志津枝が大切にしていた古いオルゴールの話を聞く。
「どうしてもその曲が聞きたいのに、いくら探してもオルゴールの鍵が見つからないの」
志津枝に内緒でオルゴールのネジをひとつひとつ外していく聡夏。
しかし、中から出てきたのはメロディではなく、古い封筒と一枚の写真だった。
色褪せた写真に写っている２人の若い男女。
女の方は志津枝だが、男の方はどう見ても父ではなかった。
封筒に書かれている住所は、志津枝の故郷と同じ長野県上伊那郡。
しかし宛名には聡夏の知らない名前があった。
藤木真一路様･･･

心をつかまれるような思いで封筒の中の手紙を読みはじめる聡夏･･･
「私たちはこのまま終わりになってしまうのでしょうか？あの願い桜の下でもう一度だけ会って下さい･･･桜が咲いたらもう一度」
それは２４年前に母が書いた、父ではない誰かへ宛てたラブレターだった。この人を探しに行こう。聡夏は意を決して長野行きの高速バスに乗り込む。
願い桜が散ってしまう前に、２４年前のお母さんの約束、私が絶対かなえてやる･･･

  

■ＩＭＰＲＥＳＳＩＯＮＳ

「がんばっていきまっしょい」を観たのが、田中麗奈ちゃんの演技を見た最初ですが、彼女を「女優・田中麗奈」として見た最初は、この映画です。ストーリーを知って、原田美枝子さんと真田広之さんだし、どんな感じかな？くらいの気持ちで観たのですが、淡々とした中に、麗奈ちゃんの意志の強さだとか、この年頃の父と娘、母と娘の微妙な関係が、情感たっぷりに表現されていて、それが観ていて心地良いです。
真田さん扮する藤木を捜し当て、「母に会って下さい。」と言ったはいいけれど、あまりにうだつのあがらない風体に、藤木改造計画を実行するところもテンポが良くて楽しいです。藤木も、なんだかんだ嫌そうにしていながら、結局言いなりにエステまでやらされる始末。２人のちょっとズレた会話に笑わされたりもします。
お話は意外なカタチで終わってしまうのですが、最後の「願い桜」のシーンは本当にステキですよ。かなり癒し系です。ドラマの「花村大介」でユースケさんの弟役だった仁科克基くんがちょっとだけですがイイ味出してます。

    

■ＭＡＲＫＩＮＧ

★★★★★