のうた (2002)


CAST

小栗 旬、加藤夏希、美波、田中 健、永島暎子、高橋かおり、利重 剛、鈴木一真 他

  

STAFF

監督:花堂純次   脚本:渡辺麻実/花堂純次

原作:冬目 景

  

STORY

四方を山に囲まれ、豊かな渓流が人々の心を癒す緑豊かな、どこにでも見られる、とある地方都市。
高校生、高城一砂
(小栗旬)は最近体調もすぐれず、むしょうに眠い時がある。やっと眠りについても不思議なイメージの洪水が襲ってくる。
ある日一砂は珍しく放課後の美術室に顔を出した。風になびくカーテンを背景にキャンバスに向かう八重樫葉
(美波)がいた。滅多に笑顔を見せることない彼女の、どこか他人を拒絶するその風情を、一砂は密かに気にいっていた。彼女が画布を外そうとする際キャンバスにひっかけた指先の小さな血の玉に何故か鼓動の高鳴る一砂。そんな彼に絵のモデルをと、ためらいがちに申し出る八重樫。その時、一砂は気の遠くなるのを感じた。再び襲う悪夢のイメージ。気付くと心配そうにのぞき込む八重樫がいた。幼いころ死んだ母、育ての親でもある叔父夫婦の家。夢に頻繁に現れるあの家こそ一砂が幼い日々、過ごした家だった。もう長らく見ることもなかった両親の古い写真を取り出す一砂。幼い彼を残して立ち去る父の姿がフラッシュバックする。いつもの食卓で一砂を養子に迎えたいと申し出る江田の叔父さん(田中健)と叔母さん(永島暎子)。しかし、彼の気持はそぞろである。いつもの夢が彼を幼い頃に呼び戻す。そして今朝はとうとう母さえも夢に現れた。彼はその夢にいざなわれるように、郊外に向かう私鉄に乗り込む。ようやく目的の駅にたどり着くと、そこは旧家が多く残る戦前の古い屋敷街だった。神社の鳥居は幼い彼を残して立ち去る父、志砂(利重 剛)を見送ったままのたたずまいを残していた。土塀に囲まれ旧家然とした重厚な造りは確かに以前、自分が住んでいた家に間違いなかった。その懐かしさにひたる間もなく背中に浴びせかけられる声。「だれ?」・・・!。一砂の姉の千砂(加藤夏希)である。見覚えのある彼女の濃紺の着物は母がかつて着ていたものだ。そんな安らぎを感じるのも束の間、一砂は姉、千砂から高城家に代々伝わる秘密を伝えられる。人の血が欲しくてたまらない血液の病気。それは思春期の少年の心に重くのしかかる、あまりにもかなしい血の系図だった。そして生きていると信じていた父は半年も前に死んでいた・・・。ショックを受ける一砂、しかし叔父夫婦は一切そのことには触れなかった。翌日。いつもの美術室。昨日学校に来なかった一砂を気遣う八重樫。赤い絵具が戦慄すべき吸血のイメージを喚起する!たまらず雷雨の校庭に飛び出す一砂。その声に千砂の声がリフレインする。「吸血鬼の家系なの・・・!」知らず、彼の足は高城の家に向かう。

  

IMPRESSIONS

原作のコミックを全巻読んで、これは絶対小栗旬くんと加藤夏希ちゃんでなければ出来ないだろうと思い、絶対に見たい!と思っていたのでDVDの発売を心待ちにしていました。発売日よりも5日前に届いたのですがソッコーで見たのは言うまでもありません。思った通り、期待を裏切らないものでした。

予告などを観ただけではホラーだと思われがちですが、全くそうではなく、それぞれ登場人物の成長を描いているように感じました。いつも旬くんの演技はホントに色々な顔を持っているな〜と感心することが多いのですが、この一砂は正にハマリ役だと思います。やっぱり黒髪が似合う!夏希ちゃんとのツーショットは美し過ぎます!こんなキレイな姉弟なかなかお目に掛かれないです。
吸血の家系を自分たち姉弟で終わらせたいと願う千砂は、発作に苦しむ一砂を助けて暮らすことに生きる意味を見いだそうとしたけれど、一砂に対する一途な八重樫の気持ちを知ってから、自らの生き方を見つけて別々の道を歩むことになって。一砂も「会えなくても生きていて欲しい」という八重樫の言葉に改めて生きようとし始める。コミックはまだ完結していないので映画オリジナルの結末になっているけれど、これで良かったと思います。
八重樫役の美波ちゃんは当初決まっていたという平山綾ちゃんよりも原作のイメージにぴったりでした。びっくりしたのが、千砂の少女時代役で斉藤みやびちゃんが出ていたのですが、すっかり大人っぽくきれいになっていました。特典映像で自転車を乗り回す旬くんは中学生にも見えて、可愛らしかったです。

  

MARKING

★★★★★

 

 

 


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